■ Y邸(唐津市佐志) '04.11月竣工

設計/矢作昌生建築設計事務所
見るからに、普通の住宅ではないかたち。しかし、これもまたお施主様との話し合いの結果なのです。壁はほとんどがウッディブリックという九州の杉を使った特殊な集成材です。
眼下に唐津湾を見下ろす高台にあります。
2006年のグッドデザイン賞受賞。

東側を北側から見たところ。建物はひょうたん型をしており、これはちょうどそのくびれた部分です。木製建具が木造住宅の良さをさらに高めています。

それをさらに引いてみた風景。北側には窓を設けず、全面壁に。一方で、北西側に大きなウッドデッキをつくりました。


北西側のデッキと窓。右がリビング、左が和室の窓です。広いウッドデッキからは、眼下に美しい唐津湾が望むことができます。

夜の玄関回り。採光の小窓や玄関の引き戸から柔らかな光がこぼれます。昼とはまた違う魅力。


昼の玄関回り。これは午前中の様子。バリアフリーを視野に入れたアプローチを用意しています。


玄関北側の壁。ウッディブリックの積層具合がよくわかると思います。塗料はむっくお得意の舐めても安全な自然塗料のオイルステン。小窓は採光のための配慮です。


■ インテリア

玄関内部から、右奥の部屋を見通したところ。くびれの部分の向こうにプライベートスペースが広がります。左に進むとリビングや厨房です。


これは、反対に奥の部屋から、玄関を見たところ。実際は、微妙に視線を切っていて、簡単には見えません。


厨房の天井部分。リビングと連続した広々とした空間。来客を意識したレイアウト。この家の中心はゲストをもてなすこの厨房かもしれません。


リビングのフロアから一段下がってシンク、レンジが収まっています。後ろは大小のたっぷり収納です。さらに、その背後には食品庫が控えています。


別方向からの厨房。手前は長いダイニングテーブル。その下は掘り炬燵形式でくつろげる仕組み。上に乗っているのはオープンハウス時の模型です。


シンクとレンジ台。もちろん、ステンレストップなど機器以外はすべてオリジナル。コンロはIHです。


リビングと仕切るのは、和紙を張った特製建具。4枚の建具が閉まると、フローリングのリビングと比べ、より落ち着いた空間が出現します。


リビングの一角は縁なし畳が整然と並ぶ和室。向こう側は奥行きのある押入れです。そのまま横になっても気持ちのいい空間です。


こちらは浴室。半透明のポリカーボネイトが入った引き戸。窓が大きく明るい浴室です。手前にはゆったりとした洗面スペースを設けています。


玄関を入って右奥の部屋。主寝室と子供部屋になります。ご覧のように、あらゆる窓から朝の光がこぼれて、実にいい雰囲気です。


主寝室の北東側は全面ガラス窓。ここも木製建具です。開放すると、光と風が室内を抜けていきます。夏涼しく冬暖かい。むっくハウスの目標です。